2013年6月16日には、宿泊していたHarlingforod Hotel近くの大英博物館に行きました。
ホテルからは、歩いて10分位でしょうか。
お昼近くになったので、昼食を取ることにしましたが、アテがなかったので大英博物館前の通りに出てみると、あったのが「Munchikins Restaurant & Tea Room」です。
大英博物館とは、道路を挟んであります。
Munchikin、マンチキンとは、一般的には英語のmunch むしゃむしゃ食べると-kin 小ささを表す接尾語が合わさった複合語で、小さくてむしゃむしゃと食べる人、動物などの意味があります。
また、児童文学の「オズの魔法使い」で登場する小人の種族でもあります。当然、ジュディ・ガーランド主演のハリウッド映画「オズの魔法使い」でも小人のマンチキンが出てきます。
マンチキン族は、「東の悪い魔女」に支配されており、その精神構造は非常に自己中心的で、意地悪く、横柄で我儘な種族とされています。また、ある説では、アメリカの西部開拓時代に、西部のアメリカ人を奴隷的に扱ってきた東部アメリカ人を意味しており、「東の悪い魔女」は、当時の東部出身のクリーブランド大統領を指すというそうです。
さて、大映博物館前のレストラン マンチキンです。
ロンドン市の観光スポットとも言える大英博物館の真ん前で、店に前には日本語で「フィッシュ・アンド・チップス」と書いてありますから、まごうことなき観光客用です。
中に入ると、日本人の客はみかけませんでしたが、日本語のメニューを持ってきましたのでかなりの日本人客が訪れているようです。
私達は、とりあえずビールとフイッシュアンドチップスを注文しました。私は、あまり飲めないのでハーフパイントのサイズです。
イギリスでは、ビールを注文する時には、ワンパイントかハーフパイントという風に、コップのサイズを指定できます。パイントは、ヤード・ポンド法での体積の単位で、イギリスパイントとアメリカパイントでは若干の違いがあります。
イギリスパイントでは、1パイントは約560ミリリットルですから、コップ3杯位になります。ハーフパイントでコップ1.5杯位です。
注文したフィッシュ・アンド・チップスは、イギリスを代表する料理の一つで、白身の魚のフライにフライドポテトが添えられています。
イギリスのファーストフードとも言えます。
フライにされる魚は、基本的には白身の魚で、ハドック Haddock、コッド Codなどのタラ類が主に使用されます。
魚につけるコロモは、基本的には小麦粉を水で溶いたものですが、少量の重曹と酢を入れるのが伝統的なスタイルです。店によっては、苦味と食感を変えるためにビールを入れたりします。
フィッシュ・アンド・チップスのチップスは、日本でいうポテトチップではなく、マクドナルドにあるフライドポテトのようなものです。イギリスでは、これをクリスプといいますので、注文する時に、クリスプ?と言われてなんのことかわからない時があります。
使用する油は、伝統的にはヘットやラードですが、現在は、ピーナッツ油などの植物油が主流です。
食べ方は、本来は街の屋台で新聞紙にくるまれて提供され、これに店で酢や塩をかけて食べながら歩き、どこかベンチなどがあればそこに座って食べます。
マンチキンはレストランですので、テーブルに座って、卓上の酢や塩を適量ふりかけて食べることになります。
マンチキンのフィッシュ・アンド・チップスは、圧倒的に量が少ないです。普通、イギリスのフィッシュ・アンド・チップスは、食べきれるのかなと思うほどの量が出てきます。
また、付け合せにマッシーピーと呼ばれる緑色の豆を潰したものが添えられます。
ま、観光客相手の店ですから、本格的なフィッシュ・アンド・チップスを期待するほうが間違いなのかもしれません。
ただ、日本語メニューがあり、メニューの種類も相当ありますので、大英博物館近くの食事の場所としては便利な店です。
ホテルやレストランの口コミサイト、トリップアドバイザーでも否定的な意見が散見されます。
38 Great Russell Street, London
From 4am till 10pm