ローズオブマナーホテル Lords of the Manor Hotel 周辺のフットパスを散策

フットパスとは、日本ではなじみのない言葉ですが、Public footpath または単に Footpathともいい、歩行者が歩く権利のある通路を言います。

簡単に言えば、私有地であっても自由に通っても良い通路があるということです。

この通行権があるFootpahは、農村部を中心として網の目のようにあり、長いものは150キロ以上のものもあるそうです。

イギリスでは、伝統的にこのFootpathを大事にする文化があります。

ただし、あくまでも人が歩くことだけが許されており、自転車や馬に乗る事は禁止されています。

Footpathで許される行為は、歩くこと以外には、乳母車・ベビーカー・車椅子の使用、犬を連れて行くこと、景色を眺めたり、休憩したり、軽食をとることが認められています。

ですから、バーベキューをしたり、キャンプをしたりはできません。ましてやロケット花火で騒ぎまくるようなことは厳禁です。

また、Footpathは、時として羊や牛の牧場を横切ることもあり、羊等が逃げ出さないように、人間しか通れないような簡単なゲートがあります。

イギリスには、このFootpathがどこにどう通っているかが分かる地図なども市販されています。

また、ホテル等では、周囲にどのようなFootpathがあるのかがわかる簡単な地図を用意しているのが普通です。

宿泊者は、滞在しているホテルの周りのFootpathの散策を楽しんでいます。

Upper Slaughter

ただ、この地図がいい加減というか、わかりにくいものが多々あり、実際、私は、コッツウォルズ南部にあるCastle CombeのManor House Hotelでもらった地図を頼りにFootpathを歩いたことがあります。

しかし、森と草原の中で完璧に迷ってしまい、人家も無いところを数時間歩いた後、ようやく丘の上に一軒の人家があったので、そこに駆け込んで助かった経験があります。

Lords of the Manor Hotelでも、アフタヌーンティーの後に、Footpath散策に出かけることにしました。

Footpath in Upper Slaughter

レセプションカウンターで、Footpathの簡単な地図をもらいました。

とりあえず、Lords of the Manor Hotelがあるアッパースローター地区からローワースローター地区を目指すことにしました。

両地区を貫流しているアイ川に沿っていけば、1km位の距離です。

ホテルのすぐ裏手には、小さな教会があり、そこを抜けると Eye川が道路の上を流れているという奇妙な場所がありました。

自動車は、この川の水を横切って行きますが、人はその横にある小さな橋を渡ります。

その橋の近くにいた村の女性にFootpathの行き方を教えてもらいました。

草原のような所を抜けるとローワースローターの集落がありました。

アッパースローターよりも少し大きいくらいの集落です。

St.Mary's Church in Lower Slaughter

人口は、数百人程度で本当に小さな村です。

アッパースローターにいたっては、地区最大の産業がLords of the Manor Hotelとされているくらいです。(Wikipediaより)

ローワースローターでは、St.Mary教会や水車小屋などに立ち寄ったりしましたが、パブはおろか商店なども見当たらず、おまけに子どもや人の姿もなく、静かというかこんなところが世の中にあるのかというくらい人気のない村でした。

ビデオの中のアッパースローターの教会で、Kさんもいみじくも言っています。

「ここは、お伽の国やね。どう見てもね。人が生活しているという雰囲気じゃないもんな、あんまり。」と。

確かに、私はCastle Combe カースル・クームという小さな村のマナーハウスホテルに泊まったことがありますが、カースル・クームよりも小さくて静かな村です。

Water mill in Lower Slaughter

しかし、コッツウォルズの村は、商業化・観光地化されているボートン・オン・ザ・ウォーターなどよりも商業化とは縁のないこのような静かな村こそ価値があるのではないでしょうか。

しかし、自己矛盾ですが、私達のような観光客が増すにつれて、その価値もだんだん衰えていくのでしょうか。

いずれにしろ、アッパースローターからローワースローターへのFootpath散策は、人がいない静かさ故に大変印象強く残るものでした。

イギリスで、田舎のホテルに泊まる機会があれば、是非、時間を見つけてFootpathに行かれることを強くおすすめします。1時間~2時間もあれば十分楽しめると思います。

私たちは、同じコッツウォルズのブロードウェイ Broadway村でもFootpathを楽しみました。

フットパスを通じて、イギリスのウォーキングについてわかりやすく書かれた本です。
イギリスのウォーキングの歴史的文化的背景についても触れています。

ウォ-キング大国イギリス フットパスを歩きながら自然を楽しむ

 
 
 

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