2013年6月20日から6月21にかけて、イギリス ストラトフォード・アポン・エイボン近くの運河でナローボート AT EASEのB&Bクルーズ 1泊2日コースに乗船しました。

クルージングの状況については、別の記事で紹介していますが、今回は運河を運行する際に必要となる水門、ロックの通過方法を説明します。

運河の水門、ロックとは本当は、専門用語で閘門(こうもん)というのが正しい用法なのですが、この記事では便宜上水門とします。

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イギリスのような運河が日本にはあまりないので、水門と言われてもなかなかイメージしにくいのですが、水位の異なる運河の間で船を通行させるための装置のことを言います。

なだらかな起伏のある丘が連なるイギリスでは、運河の水位を一定に保つように運河を建設することは不可能であり、結果として運河には高低が生じます。

このままであれば、運河に流れが生じ、下るときにはいいのですが、流れに逆らって通行すればかなりの動力を必要とします。

エンジンなどなかった時代には、これでは困るので、運河の高低を水門で調節することにより円滑なナローボートの運航を可能にしたものです。

このため、ナローボートで運河を通行する場合には、かなりの頻度で水門を通過することになります。

ビデオでご覧のとおり、水門には係員などいませんので、操作は自分たちですることになります。

また、基本的には動力を用いずに、ミズの自然落下等により水門通過ができます。

まず、船の位置する側を下流側とし、水門の向こう側を上流側とします。

ビデオの例では、ナローボートは下流側に位置し、下流門と上流門との間の水門室に下流側より高い水位の水がありました。

そのため、下流側の水門のバルブを手動で開き、下流の水位と水門室の水位を同じレベルにします。

下流の水位と水門室内の水位が同レベルになると、下流側の水門を開いてナローボートを水門室内に侵入させます。

ロック下流水門

次に下流側の水門を閉じて、上流側のバルブを開くと上流側の水位が高いので、水門室内に水が流入します。

しばらくすると水門室と上流側の水位が同レベルになりますので、上流側の水門を開き船を上流側に侵入させます。

ロック内

あとは、上流側の水門を閉じて、無事ナローボートは、水位の低い下流側から水位の高い上流側へと進むことができます。

この作業に要する時間は、30分程度であったと思います。

ナローボートを借りきって、イギリスの運河をめぐるには、この水門操作を理解し、操作できるようにしておくことが必要です。

さらに、ナローボートの操船方法を体得すれば、晴れてナローボートでイギリスの運河巡りをすることが実現可能になるわけです。

なお、今回利用したナローボートのAT EASEでは、アンディ ブラウンさんとブラウン あつこさんご両人で、これらの説明や操作方法を教えてくれます。

ナローボートについての書籍は、秋山武志さんの著作しかないようです。
ナローボートに乗る前に読んでおくと大変参考になります。
秋山武志さんのナローボートやイギリスの運河の著作