前回の記事では、ケリー周遊路一日観光のバスが、たまたま故障をした昼食会場のレストランの駐車場で撮影したサイクリストたちを紹介しました。
今回は、バスから撮影したサイクリストたちの動画をお届けします。
この動画はハイビジョン撮影のため、動画再生中に画面にカーソルを当て、下部に現れるバーの右端、【】をクリックするとフルスクリーンモードに拡大されます。
なお、動画の中で聞こえる英語は、ガイド氏の説明です。
アイルランドの自転車事情
次に、私が見た範囲でのアイルランドの自転車事情について紹介しましょう。
まず、イギリスと同じ感じなのですが、いわゆるママチャリはあまり見かけません。
お母さんが子供をママチャリの後ろに乗せて、前のバスケットには買い物袋を入れて、おまけにネギが少し袋から頭を出しているなどというのはほとんどないようです。
ロンドンでもダブリンでも、自転車は見かけるのですが、クロスバイクやロードバイクが多く、ほとんど自転車用のヘルメットを着用しています。
また、歩道を自転車が走るなどは全くなく、皆車道を走行します。また、特にダブリンでは、目立ちやすいように黄色の蛍光色の自転車用ジャケットを着ている人もいます。
カントリーサイドのサイクリング
さて、アイルランド政府観光庁ではサイクリングについて次のように紹介しています。
『アイルランドはほぼ北海道と同じ大きさであり、国土が比較的小さく高低差が少ないため、サイクリングには恵まれた環境が整っています。
穏やかな丘陵地の田園風景を楽しみながら、世界遺産のニューグレンジやタラの丘を訪ねてみましょう。
カントリーサイドでのサイクリングは交通量も少なく、案内も整備されていますので快適です。
またガイドツアーはもちろんレンタ・サイクルも各地で用意されています。疲れたらバスや列車への持ち込みも可能ですので、気軽に旅先でサイクリングを楽しめます。
ただ気まぐれで変わりやすい「アイリッシュ・ウェザー」に備えた装備をお忘れなく。』
出せるものなら100キロ出してみろ!
確かに、交通量は少ないのですが、日本人の感覚から言うとあの時速100キロの速度規制と言うか速度奨励はどうにかならないのでしょうか。
動画でも分かりますように、観光バスも田舎道を結構スピードを出しています。
思うに、アイルランドの道路を管轄する警察当局は、「こんな道でも100キロ出せるようにしてやったから出せるものなら100キロ出してみろ!」と、日本の警察が聞いたら卒倒しそうな考えではないでしょうか。
本当にそう思いますよ、現地で見れば。
それと、前回の駐車場前を通るサイクリストたちの動画を見た自転車好きの知り合いの方から、「横並び走行は危険だ」という指摘がありました。
日本の法律では自転車の横並び走行は禁じられているそうです。
また、この方は、「この車のスピードと強風の中で自転車で走るのがアイルランドらしいですね。」との感想でしたが、確かにかっとぶ車、強風とものすごい上り坂の連続のケリー周遊路を走るサイクリストのタフさには本当に感心しました。
加えて、サイクリストには女性も混じっているのですから、本当にアイルランド人はすごい人たちです。
この体力的、精神的なタフさをイギリス人が持っているかというとあまりそういう風に感じることはできませんね。あくまでも私の感想ですが。
Ring of Kerry の拠点 キラーニー Killarney
最後に、ケリー周遊路サイクリングの拠点となるのがキラーニーの街です。
人口が12,000人くらいですが、アイルランドでは大きい方です。なにしろ首都ダブリンで50万人、第2位のコーク市で12万人くらいですので。
多くのサイクリストたちが、ここからケリー周遊路に出発しますが、反時計回りに周るのが一般的のようです。
一周を果たしたサイクリスト用に、記念のTシャツなども売っています。
ケリー周遊路という、アイルランドでも有名な観光地ですので、ホテルやB&Bも田舎の割りには充実していますので宿泊されてはいかがでしょうか。
私も、コーク市ではなくてキラーニーに泊まったほうが良かったのではと思いました。
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