2013年6月17日の午前中は、急遽ロンドン三越前から半日バスツアーに乗り込み、グリニッジなどを見学してきました。
ツアーの最終目的であるバッキンガム宮殿の衛兵交代を見た後、バスはピカデリーサーカス近くのロンドン三越に戻ってきてツアーは解散となりました。
昼時となりましたので、ピカデリーからも歩いていけるウェストミンスターにあるパブ・The Albert アルバートに行くようにしました。
このパブは、NHKの旅番組「世界街ふれあい街歩き」の「ロンドン・ウェストミンスター編」で登場したので、旅行前から行きたいなと思っていました。
ウェストミンスターは、ロンドンでも有数の観光地で、時計塔のビッグベンや国会議事堂、ウェストミンスター寺院などがあります。また、同時に古い街でもあり、多くの有名人が住んでいました。
ウェストミンスターの街を歩いていると、古い建物の壁には丸くて青い板が取り付けられているのに気づくことがあります。これは、ブルー・プラーク Blue Plaqueと言い、有名人がかつて住んだことがある家、歴史的な出来事があった建物の壁などに貼り付けられています。
大きさは、直径が50cmくらいですが、ロンドンの街並みを歩く時これを発見すると楽しくなります。
ウェストミンスターの街には、先ごろ亡くなったピーター・オトゥール氏が演じたアラビアのロレンス、T.E.ロレンスも住んでいたことがあり、その家の壁にはブルー・プラークが貼り付けてあります。
なお、このブルー・プラークは最近までロンドンだけでしたが、最近は地方都市にもこのブルー・プラークが取り付けられるようになりました。
ぷらぷら歩いて、パブ The Albertに着きました。近代的な高層ビルの狭間に場違いと思える古めかしい4階建ての建物の中にあります。
古いのは当然で、このパブは1850年頃、まさにビクトリア時代に建設されました。Albertは、ビクトリア女王のパートナーであるアルバート公から名付けられたようです。その後、このパブはドイツ軍のロンドン大空襲にも、1960年台の再開発にも耐えて生き残ってきました。
パブの中は、1階と2階にフロアーがあり、私達は1階の奥の方のテーブルがあるソファに座りました。典型的なイングリッシュパブでかなり古そうです。
ちょっとここで、イギリスのパブについて書いておきます。
パブ Pub とは、Public Houseの略で簡単にいえば酒場のことですが、イギリスには5万軒以上あると言われています。カウンター席やテーブル席などがあり、ビールを主とする酒類やつまみ、食事も提供してくれるところもあります。
特に、パブでの昼食は、パブランチと言い結構美味しい食事が出てきます。また、イングリッシュ・ブレックファストなどの朝食やディナーを提供するところもあり、特にグルメを強調しているパブは、最近ではガストロパブとも言われます。
一般的なパブでは、イギリス料理の定番であるフィッシュ・アンド・チップスも多く提供してくれます。
基本的には、ガストロパブ以外は、大した味の食事は出てきませんので期待は禁物ですが、ただアールズコートのパブで夕食でいただいたリブ・アイステーキは安くて絶品でした。おそらく、今回のイギリス・アイルランド旅行で食べた料理の中でも最高クラスで、霜降り肉をありがたがる我々日本人には赤身のステーキがこれほど美味しいものかと愕然とさせてくれました。
The Albertでは、どういうわけか定番のフィッシュ・アンド・チップスではなく、ハンバーガーとビールを注文しました。
もちろんマクドナルドのハンバーガーよりは断然美味しいもので、フライドポテトもなかなかのものでした。
◯ The Albert
52 Victoria Street, Westminster, London
Tel :020 3468 0369
Opening Times 08:00 – 23:00
Food Times 08:00 – 22:00