イギリス伝統のパイ料理
パイと言えば、日本ではアップルパイなどスイーツのイメージが強いと思います。
しかし、イギリスでは伝統的なパイ料理があり、イギリスの料理は不味いと思っている方に食べてもらいたいくらい美味しいものです。
パイ料理を語らずしてイギリス料理を語ることができないと思うのですが。
もちろん、パイ料理のパイの中には甘いリンゴなどは入れません、肉、魚や野菜などの食材をパイの中に閉じ込めて焼き上げます。
以前、テムズ河沿いの下町にある「パイ アンド マッシュ」の店、「F.COOKE」に行き、うなぎ料理とミートパイをいただきました。
F.COOKE ロンドン下町のグルメなウナギとパイ&マッシュの店に行きました。
ミートパイは、日本でもレストランでいただくことができますね。
さて、イギリスの伝統的なパイ料理で、最も有名なのが「ステーキ&キドニーパイ Steak & Kidney Pie」でしょう。
英国パブ料理の定番の一つです。
ステーキ肉と腎臓(キドニー)を丁寧に下処理して、イギリスのエール・ビールで煮込んで、パイ生地を被せてオーブンで焼いた料理です。
ステーキアンドキドニーパイ Photo by Tim Ellis
パブ パンチ・タヴァーン Punch Tavern について
さて、ロンドンの中心地、金融街のシティにフリート・ストリート Fleet Street があります。
セントポール大聖堂の近くでもあります。
フリートストリートは、多くの新聞社の本社・支社があることで有名です。ロンドンでダウニング街10番地 10 Downing Street は首相官邸ですが、フリートストリートはジャーナリズムの代名詞で使われています。
ここにイギリスパイ料理の名店があります。「パンチ・タヴァーン Punch Tavern」です。タヴァーン Tavernには、居酒屋、宿屋などの意味があります。
また、このパブはビクトリア様式の建物の中にあり、店内のインテリア、雰囲気なども古い英国のパブの良さで充たされています。
Punch(パンチ)の名称は、このパブに風刺雑誌「パンチ」のスタッフがよく集まっていたことから名付けられたようです。
雑誌パンチ1987年11月18日号 Photo by Roger W
写真を見てもらいたいのですが、雑誌PUNCH表紙Cの中の人物とパンチタヴァーンの軒下看板の人物がほとんど一緒のことからこの由来がうかがい知れます。
パンチタヴァーンのパイ料理
パブ パンチ タヴアーンは、最上のパイアンドマッシュを提供する英国料理の店です。
パイアンドマッシュ Pie and Mash とは、パイ料理とマッシュポテトのことです。
パンチ タヴァーンのパイ料理は、the Great Taste Awards 2014 で3つ星と2つ星を受賞しています。
だから何だと言われても困りますが。
私は、午後2時頃お店に行きました。
席に座って渡されたのが次のランチメニューです。
メニュー左上に書かれている受賞パイ料理は次の通りです。
パイの中に入っている具材の内容が書かれており、これらにマッシュポテト、野菜、そしてグレービー(ソース)が添えられます。
なお、1£=200円位です。
メニュー英語名 | 和訳 | 値段 |
---|---|---|
Chicken(see black board) | チキン(黒板参照) | £13 |
Smoked haddock,king prawn,salmon,squid,mussels and mushroom sauce | タラの一種の燻製、車海老、鮭、イカ、ムール貝にマッシュルームソース | £13 |
Steak(see black board) | ステーキ(黒板参照) | £13.5 |
Game Pie(see black board) | ジビエのパイ(黒板参照) | £13 |
Globe and Jerusarem arthichoke | エルサレムアーティチョーク | £12 |
大体、2,400円以上ですからいい値段です。
どのパイ料理を選んでよいかわからなかったので、ウェイトレスにおすすめを尋ねると「チキン」とのことで、チキンを注文しました。
このパブで関心したのは、まず最初にツボに入っている冷たいお冷を持ってきてくれるところです。これはサービスです。
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[gads]イギリス・アイルランドのパブやレストランに多く行きましたが、後にも先にもお冷を持ってきてくれたのはここだけです。
私は、別にビール、エール?を注文しましたが、ブランド名は忘れてしまいました。
やがて、チキンパイの皿がやって来ました。
山盛りのブロッコリーなどの野菜に、小判型のパイとおむすび型のマッシュポテトが立てかけられるように盛っています。
ちょっとわかりにくいのですが、写真の右側がチキンが中にはいっているパイで、左側がマッシュポテトです。皿には、グレービー(煮汁)が溜まっています。
これに、テーブルの上にあるトマトソース、タルタルソース、マヨネーズをお好みでつけていただきます。
さすがに、自慢するだけあってチキンのパイは大変美味しい物でした。
また、温野菜もグレービーをかけながら食べるとこれまた美味。
マッシュも、こればかりはなかなか個性が発揮できないのですが、美味しくいただきました。
さすがに受賞歴を誇るだけあってなかなか満足のいくパブでした。
なお、英語のメニューや英語で注文することが苦手な方には、日本で日本語で予約できます。
予約するとクーポンが発行されますので、このクーポンを持参するとスムースに行くと思います。
フォートナム・メイソンのアフタヌーンティーのように空席がないことはないと思いますが、予約してクーポンを持参すると安心ですね。
数々の賞を受賞した伝統的な英国パブ「The Punch Tavern」 ミールクーポン&事前予約サービス<ランチ&ディナー>