海外旅行では、イギリスに限らず、できればレンタカーの使用は避ける事が可能ならばしないほうがいいのかもしれません。
交通事故や違反などのトラブルの心配があるからです。
特に、海外での運転は、その国の道路事情や交通法規を熟知しないまま運転しますので、交通事故や違反を起こす確率は日本国内で運転するよりかなり高まるのではないでしょうか。
しかし、そうは言っても旅行の目的や事情によってはレンタカーを使わざるを得ない場合や、使ったほうが格段に効率的に利便性が増すことがあります。
イギリス旅行においては、ロンドン市内は、地下鉄やバスの路線が充実しているのでほとんどレンタカーの必要性は感じません。
一方、コッツウォルズ地方の小さな村々を観光・周遊するにはレンタカー使った方が効率的に便利です。
というのも、コッツウォルズ地域は産業革命以降の開発・発展に乗り遅れたせいもあり、鉄道やバス路線があまり充実していないからです。
しかし、逆にそのことが古い伝統的なイングランドの農村風景を残しているのですから痛し痒しといったところです。
コッツウォルズを回るのには、いわゆるバスによる観光ツアーに参加するのも良いと思いますが、自分の行きたい村に居たいだけとどまることはできません。
また、B&Bやホテルに泊まろうと思う時にも、レンタカーであれば村外れの宿に気楽に泊まることができます。
今回、私たちはアッパースローター村のローズオブマナーホテルに宿泊しましたが、このホテルもレンタカーでなければなかなか行き着くことができないと思います。
ちなみに、私たちは、3日間、実質2日で、コッツウォルズのアッパースローター、バイブリー、サイレンセスター、ブロードウェイ、スノーヒル、ボートン・オン・ザ・ウォーターなどの村々を周りました。
さて、レンタカーを使用するとして、次に考えなければならないのはどこの会社のレンタカーを借りるかです。
候補としては、大手のハーツ Hertz、エイビス Avis、バジェット Budgetあたりが考えられます。
ここで大事なことは、どの会社にするかより、どこの場所で借りて、返却するかです。つまり、具体的な行程を固めておく必要があります。
私達の場合は、6月18日にアッパースローター村のマナーハウスに宿泊して、6月19日はブロードウェイ村のB&B、そして6月20日は、ストラトフォード・アポン・エイヴォン近くで夕方にナローボート乗船すると具体的なスケジュールを決めていました。
そのため、6月18日昼ごろにストラトフォード・アポン・エイヴォンでレンタカーを借りて、6月20日の午後にストラトフォード・アポン・エイヴォンに返却することに決めました。
そうなると、上記レンタカー会社3つのうち、ストラトフォード・アポン・エイヴォンに営業所があるのはハーツ社しかありませんので、ハーツを使用することにしました。
会社が決まったので、イギリス出発前にインターネットにより日本でレンタカーの予約をしました。
いきなりストラトフォード・アポン・エイヴォンの現地で借り出すことも可能ですが、写真の通り小さな営業所ですし、希望の車種が空いているとは限りません。
インターネットで予約するのですが、日本語サイトもあります。
料金によりいろんな車種が選べますが、コンパクトカーのオートマでエアコン付きにしました。カーナビは、ガーミン社のカーナビを持参することにしましたので、カーナビ付きにはしませんでした。
なお、最も重要なことは、保険でいわゆるフルカバーにしておくことです。これは、車両損害補償、スーパーカバー、搭乗者傷害保険、携行品保険、盗難保険、車両登録料および道路税、税、無制限(無料走行距離・マイル)などが含まれており、ほとんどの事故には対応してくれるものです。
もちろん保険は安くあげることもできますが、海外での運転ですから、ここは少々お金がかかってもフルカバーにすることを強くおすすめしておきます。
また、予約はクレジットカードで行いますが、実際にイギリスでレンタカーを借り出す時にもクレジットカードが必要ですので忘れないようにしてください。また、借り出すときには、国際免許証が必要なのは分かりますが、日本の免許証も提示を求められることがあるのでこれも持参しておいてください。
イギリスは、日本と同じ左側通行ですので、右ハンドル車となりその点での違和感はありません。
しかし、ビデオでもありますように、ワイパーと方向指示レバーが逆ですので、まずこれにビックリします。
BroadwayのB&B Windrush Houseに駐車中のレンタカー
それと、ラウンドアバウトと言って信号機のない交差点がやたらとあります。コッツウォルズでは、信号機のある交差点はあまりありません。
ラウンドアバウトは、ロータリーのようなもので、右側優先の車に気をつけながら、右ウインカーをつけながら進入し、目的地に通じる道路には左ウィンカーをつけながら出ていくというのが原則です。
一発で目的の道路に出れなくても、ぐるぐる回って慌てないことが肝心です。
ラウンドアバウト式の交差点は、慣れるしかないのですが、こういう交差点があるということを知らないで運転しはじめるとかなり面食らうと思います。
最高速度については、いろいろありますが、道路標識で表示されていますので、それに従ってください。
都市部では、駐車違反の場所など注意すべきところがありますので、できるだけ日本でもイギリスの交通法規については、基本を勉強しておいてください。
「地球の歩き方」にも基本的なことを書いていますので、事故や違反にあわないためにも最低これくらいは目を通しておいてください。
著者夫婦は、レンタカーを利用し、気の向くままに、行った先々でB&Bの宿を探しながら巡ったイギリスの旅を綴っています。
イギリスをレンタカーで旅行する人には参考になる本です。
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