予約したナローボート「Narrowboat Guide」の「At Ease」号について

今回のイギリス旅行について、目玉と考えているのは、ロンドン、コッツウォルズそしてナローボートです。

ヨットの聖地、英国南部のワイト島のカウズも訪れようかと思っていますが、ここは基本的には日帰り旅行で大丈夫だと思います。

ナローボートとは

ナローボートですが、日本人で知っている方はまだまだ少ないのですが、イギリスに多くある狭い運河に合わせて造られている幅の狭いボートです。ナローとは幅が狭い意味です。

なぜこんな特異なボートが多数建造されたかですが、英国の産業革命のおかげです。ナローボートは、産業革命で急増した貨物輸送用に使われ、石炭や繊維製品などを運びました。

当初は、エンジンがなかったので、運河沿いの道から馬で曳いて移動しました。この馬は子どもが先導していました。

ボートの大部分は、荷物室が占めていましたが、後部に水上生活のためのキャビンが設けられていました。ここで家族と生活していましたが、移動するため子どもは学校に行けない状態となり、またコミュニティとも無関係で村八分同様であったと言われています。

20世紀初頭には、エンジンが馬の代わりになりましたが、鉄道や道路の発達により、スピードが遅く積載量が少ないナローボートは衰退し、貨物用は1965年頃には絶滅してしまいました。

現代のナローボートは、27,000隻ほどあると推定されており、週末の別荘代わりや住居として用いられています。また、一部は観光用にも使われています。内部は、幅が基本的には、7フィート(2.1m)以下ですが、天井の高さは6フィート(1.8m)以上あります。暖房、水洗トイレ、シャワー、レンジ、冷蔵庫、ベッド等を装備しており、下手な陸上の部屋よりも快適と言われています。

今回予約をしているナローボート「Narrowboat Guide」の「At Ease」号について

さて、このように魅力的なナローボートですが、6月に予約を入れています。

ブラウンあつ子さんとアンディ・ブラウン夫婦の経営する「Narrowboat Guide」の「At Ease」号です。文豪シェークスピアの故郷、ストラットフォードアポンエイボン近くを拠点としています。

どんなナローボートか分かるビデオがありました。

なお、最初のビデオは、現在の「At Ease」号ではなく、老朽化のため売却した「Walkies」号です。
ナローボートツアーの宣伝用に制作されたビデオのようです。

次のビデオは、現在の「At Ease」号に1泊2日のコースで乗船した方が撮影したビデオです。

いずれのビデオも、コッツウォルズ地方の美しい田園風景を楽しみながら、水門を自分たちで開けたりするナローボートツアーの楽しさがお分かりだと思います。

最後に、最近、日本で行われた「ナローボート・英国運河セミナー」で講師をしたブラウン・あつ子さんの動画もありました。